「世界一受けたい授業」ジブリ作品なぜ何度も見たくなるのか?生き字引野中先生が解説!『ナウシカ』『ラピュタ』『トトロ』放送回数は??最新作はいつ?

「世界一受けたい授業」のスタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサー独占取材で、ジブリの世界にまつわるテレビ初解禁情報が満載です。
先生役は、ジブリの生き字引と言われている野中晋輔さんです。

ジブリ作品は、なぜ何度も見たくなるのでしょうか?

「世界一受けたい授業」ジブリ作品は、なぜ何度も見たくなるのか?

 

【番 組 名】 「世界一受けたい授業」
【放 送 局】 日本テレビ系列
【放送日時】 2022年8月6日(土)19:56-20:54

【校長先生】堺正章
【教頭先生】上田晋也(くりぃむしちゅー)
【学級委員長】有田哲平(くりぃむしちゅー)
【先生役ゲスト】野中晋輔(スタジオジブリ)
【VTRゲスト】鈴木敏夫プロデューサー
【生徒役ゲスト】滝沢カレン、道枝駿佑(なにわ男子)、村山輝星、森田哲矢(さらば青春の光)、横尾渉(Kis-My-Ft2)


世界が認めた日本の天才スペシャル「スタジオジブリ」

アカデミー賞受賞など、海外から高く評価されているスタジオジブリの何度も見たくなる秘密を公開します。


ジブリ作品の金曜ロードショー放送回数

風の谷のナウシカ天空の城ラピュタとなりのトトロ
19回18回18回

『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』は、何度もテレビ放送されていますね。
やはり、ジブリの世界観が魅力的なのだと、私は思います。

2022年今年の夏も、金曜ロードショーで3週連続スタジオジブリ作品『天空の城ラピュタ』と『となりのトトロ』が放送されましたね!
これで、今までの放送回数は、どちらも17回から18回になりました。

この3作品は、スタジオジブリ作品の中でも、特に人気のある作品だと私は思います。
私のイチオシは、『風の谷のナウシカ』です。
その理由を知りたい方は、私の「プロフィール」をぜひ見てくださいね!

 

 

ジブリ最新作はいつ?ストーリーは?

ジブリ最新作のタイトルは、

1937年(85年前)「君たちはどう生きるか」岩波文庫 吉野源三郎著の本のタイトルをもらっています。

講談師の神田伯山さん(かんだ はくざん)がジブリ最新作について、鈴木敏夫プロデューサーに聞きました。

Q.公開は?
A.決まってない。

Q.まだ出来ていない?
A.もう少し。

鈴木敏夫プロデューサーいわく、一言でいうと今回の映画は、「監督の自伝」であるといっています。

宮崎駿監督のジブリ最新作は、少年が主人公です。
今まで、みっともない男の子は出したことないが、今回初めてみっともない部分を出したそうです。

「監督の最後だから・・・」と鈴木敏夫プロデューサーがいっています。
意味深な言葉ですね!

ジブリの「最後」は、最近よく聞く言葉ですね。

「最後詐欺」ではないかと、講談師の神田伯山さんに鈴木敏夫プロデューサーがなじられてましたね。

 

 

『君たちはどう生きるか』 2023年7月14日公開!!

スタジオジブリ最新作は、2022年8月の時点で公開日は決定していませんでしたが、ついに公開日が発表されました。

宮崎監督の長編アニメ映画が公開されるのは、2013年の『風立ちぬ』から、なんと10年ぶりになります。

『君たちはどう生きるか』の小説では、中学生の叔父との会話の中で、自分の生き方を身に付けていくというストーリーですが、宮崎監督は、小説のタイトル『君たちはどう生きるか』を借りて、内容は、オリジナルの脚本になっています。

どんなストーリーになっているのか、とても楽しみですね!

来年の7月の公開が待ちきれません。

 

 

ジブリ展が人気!『千と千尋の神隠し』の油屋が現れた?鈴木敏夫と全作品の裏側を大公開!!

『千と千尋の神隠し』の油屋(あぶらや)をたくみに再現し、全作品の裏側を余すことなく見ることができる展示会。

「鈴木敏夫とジブリ展」
場  所:東京寺田倉庫
開催期間:9月7日まで開催

<ナビゲーター>
ジブリマニア:神田 伯山(講談師)
展覧会アンバサダー:滝沢 カレン(タレント)

巨大本棚エリアは、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが自分の持っている本を集めたら、どう見えるか?やりたかったそうです。

これまで読んだ本は、8,800冊(詩集、思想、歴史、小説、ノンフィクション、児童文学)
仕事場の「れんが屋」がモチーフになっています。

 

 

「世界一受けたい授業」ジブリ作品なぜ何度も見たくなるのか?『ナウシカ』が映画化できたのはなぜ?

『風の谷のナウシカ』は、すんなり映画化されず、当時、アニメ雑誌編集者だった鈴木プロデューサーがアニメーション映画を企画したが、社内会議でボツとなってしまいました。

問題:映画化にいたったある方法とは?
正解:原作漫画を作った。

原作のないものは、映画にしてヒットするわけがないと当時いわれていました。
漫画を描いてヒットすれば、映画を作るチャンスができると鈴木敏夫プロデューサーは考えました。
当時、漫画がヒットすれば、映画もヒットするという、セオリーがあったです。

『風の谷のナウシカ』の「人類に有毒な大気」や「腐海の森に生きる世界観」、「マスク装着を余儀なくされる」など現実とリンクすると話題になっています。

代表作の『風の谷のナウシカ』をはじめ、まさに、ジブリの世界観が魅力的なのだと、私は思います。

 

 

ジブリの生き字引『野中くん』がすごい!高畑勲、宮崎駿、鈴木敏夫プロデューサーを陰から支える男!!

高畑勲、宮崎駿、鈴木敏夫プロデューサーの3人を陰から支える男がいます。

その男は、『野中くん』のモデルでメインキャラクター。
スタジオジブリの生き字引といわれています。

野中晋輔(のなか しんすけ)(61歳)

スタジオジブリ執行役員
1994年入社 平成たぬき合戦ポンポコの時
法務、著作権関係の契約書を作成している。


なぜジブリ作品は、何度も見たくなるのか?

野中さんから宮崎駿監督に細かい指示をすることもあり、そのことで、最終的にセリフが変わったことがあるそうです。

 

 

「世界一受けたい授業」ジブリ作品なぜ何度も見たくなるのか?『トトロ』は、なぜ国民的アニメになったのか?

『となりのトトロ』は、映画化までに困難があました。

お化けと子供の交流を描く物語で、昭和30年台の日本が舞台。

「いい思い出がない貧乏だった日本なんて見たくない。」、「思い出すから・・・」とスポンサーが嫌がりました。

問題:『となりのトトロ』の映画化に、鈴木敏夫プロデューサーがしたことは?
正解:もう1本作って、2本立てにした。『火垂るの墓』同時上映。

当時の興行収入は、よくありませんでした。

では、なぜ国民的アニメになったのでしょうか?

テレビ放映で、視聴率が取れないと思っていたが、予想をくつがえし、とんでもない視聴率だったからでした。

問題:テレビ放送で、毎回新鮮に見えるルールとは?
正解:放送を2年以上あける(全作品)

ジブリ作品でいろいろやってみた結果、2年に1回だとストーリーを忘れてしまうので、だからもう1回新鮮に見ることができるそうです。空白の期間が大事!

このことは、「テレビ初公開」と鈴木敏夫プロデューサーがいっています。

 

 

「世界一受けたい授業」ジブリ作品なぜ何度も見たくなるのか?『風立ちぬ』『ポニョ』『ラピュタ』や『ハウル』の大ヒットの理由は?

2013年公開『風立ちぬ』→描き込む情報量が「多い」

2008年公開『崖の上のポニョ』→クラゲを1つ1つ手書き

1984年公開『天空の城ラピュタ』
→シータとムスカの直接対決の決着後の結末・・・ムスカが落下する様子が描かれています。
城から脱出できたかどうか言及されていないが、何度も見ればわかる結末になっています。

広がりのある空間設定、緻密な背景画、キャラクターの気持ちが伝わる作画などいろいろ情報量が多いため、何度見ても新しい発見があるのです。

 

<ジブリ全作品の制作秘話>抜粋

『となりのトトロ』 :反対する制作と配給を説得し、新たな扉を開いた。
『崖の上のポニョ』 :二泊三日の社員旅行がきっかけとなった。
『平成たぬき合戦ぽんぽこ』:監督の興味を引き出すために、半年費やす。
『もののけ姫』   :「一時中断」で、絵コンテの行き詰まりを打開
『千と千尋の神隠し』:プロデューサーへの怒りが生んだ傑作
『風の谷のナウシカ』:プロデューサーへの一歩を踏み出した記念碑的作品
『天空の城ラピュタ』:監督の小学生からの夢を実現させた1本
『魔女の宅急便』  :イメージを決定するテーマソングの重要性を証明
ユーミンのテーマソング1年以上交渉
『紅の豚』     :日本のフラッグ・キャリアを映画制作に巻き込む

 

問題:『ハウルの動く城』の制作秘話の◯◯に入る言葉とは?
「◯◯するな」をプラスに転じた「◯◯しない宣伝」
正解:公開直前まで宣伝しなかった

『ハウルの動く城』:「宣伝するな」をプラスに転じた「宣伝しない宣伝」
2004年公開

『千と千尋の神隠し』が大ヒットしたのは、たくさん宣伝したからだといわれたのです。
まず、ちゃんと作品を見て欲しい。内容を宣伝で広めないで、1週間前まで情報を出さないことにしました。
効果は、作品の力があったから、宣伝しないことで飢餓感が高まり、当時第2位の興行収入となりました。

『ハウルの動く城』のハウル役を木村拓哉さん(きむら たくや)がつとめたことでも、大変話題になりましたね!

 

 

「世界一受けたい授業」ジブリ作品なぜ何度も見たくなるのか?宮崎監督と鈴木プロデューサーの関係にあった!

なぜジブリ作品は何度も見たくなるのか?
鈴木敏夫プロデューサーの仕事が関係しています。

新聞広告に気になるものを発見!

『千と千尋の神隠し』で、「がんばれ、イチロー。ぼくもがんばってます。」カオナシ

と個人的なメッセージを鈴木敏夫プロデューサーが掲載したところ、宮崎駿監督に「関係のないことは、宣伝しないでください。」と鈴木敏夫プロデューサーは本気で怒られてしまいました。

『千と千尋の神隠し』の興行収入は、1位308億円(※初公開時)でした。

問題:プロデューサーの仕事は、一言でいうと?
正解:監督の味方になる

監督という仕事は、孤独で、いろんな圧力がある仕事だそうです。
鈴木敏夫プロデューサーは、無条件で味方になり、サポートし、制作資金の調達はもちろん、作品内容を監督と相談し、他のプロデューサーがやっていないことをやったりもします。
例えば、宮崎駿監督の文章の清書や予告編の絵コンテを鈴木プロデューサーが描いています。

 

 

「世界一受けたい授業」ジブリ作品なぜ何度も見たくなるのか?『千と千尋の神隠し』の裏話!主役は、千尋ではなく、リンだった?

『千と千尋の神隠し』の裏話
当初は、『煙突描きのリン』というタイトルで、地方から東京に出てきて、お風呂屋さんで絵を描く少女の物語でした。ストーリーは、18歳の少女リンと60歳のじいさんの恋物語です。

この物語に違和感があった鈴木プロデューサーが顔を曇らせたのを見て、宮崎駿監督は、『千と千尋の神隠し』のストーリーを5分ぐらいで作り出しました。
『煙突描きのリン』の少女の名前は、千尋の先輩のリンに名前が受け継がれています。

 

『千と千尋の神隠し』のストーリーは、当初違っていました。

問題:なぜ制作過程でもストーリーが変わったのでしょうか?
解答:上映時間が3時間になるから。

最初のストーリーは、千尋が湯婆婆を倒し、その後ハクと一緒に銭婆を倒す物語でした。
しかし、鈴木敏夫プロデューサーが上映時間が3時間になることを宮崎駿監督に伝えたところ、あるキャラクター中心の物語になったそうです。
それは、橋の上でたたずむ脇役のカオナシ。
何と、カオナシがストーリーの軸になりました!

宮崎駿監督は、「思い付いたストーリーを話す天才」と鈴木敏夫プロデューサーはいっています。

問題:〇〇がなく、重要事項が思わぬ形で決まる。〇〇とは?
正解:企画会議がない

日々の宮崎駿監督と鈴木敏夫プロデューサーの雑談でストーリーの重要な部分が決まるのです。


何度も見たくなる理由

過剰な説明をしないこと。
なぜなら、見た人によって、いろいろな解釈ができるからです。

『千と千尋の神隠し』は、ハクを含め、油屋がどうなったか、描写しませんでした。
それが、何度も見て楽しめる理由なのです。

 

 

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